膵臓リパーゼは、膵臓で作られる消化酵素の一種です。私たちの体内に摂取された脂肪を分解する働きを持っています。
膵臓リパーゼの働き
脂肪の分解: 膵臓から分泌されたリパーゼは、十二指腸に送り込まれ、そこで脂質(主にトリグリセリド)を脂肪酸とモノグリセリドに分解します。
消化吸収: 分解された脂肪酸やモノグリセリドは、腸管から吸収され、体内のエネルギー源として利用されます。
膵臓リパーゼの検査
血液中のリパーゼの量を測定することで、膵臓の病気の有無や程度を評価することができます。
検査の目的:
急性膵炎や慢性膵炎などの膵臓の炎症
膵臓がん
膵臓の機能低下
高値を示す場合:
膵臓の病気以外に、腎不全などでも高値を示すことがあります。
膵臓リパーゼと他の消化酵素との違い
アミラーゼ: 膵臓で作られるもう一つの消化酵素で、主に炭水化物を分解します。リパーゼと同様に、膵臓の病気で血中濃度が上昇することがあります。
リパーゼ: 脂質に特異的に作用する点がアミラーゼとの大きな違いです。
膵臓リパーゼは、私たちの消化にとって非常に重要な酵素です。血液中のリパーゼの測定は、膵臓の病気の診断や経過観察に役立ちます。