生体バランスマッサージ経絡リンパマッサージ 2024.9.5 脾臓とB細胞 B細胞

脾臓とB細胞:免疫システムの中心的な役割
脾臓は、私たちの体にある臓器の一つで、主に血液をろ過し、老化した赤血球を破壊する働きをしています。しかし、脾臓はそれだけではなく、免疫系においても非常に重要な役割を担っています。

B細胞とは?
B細胞は、リンパ球の一種で、体内に侵入した病原体(ウイルスや細菌など)に対する抗体を産生する細胞です。抗体は、まるで鍵と鍵穴のように、特定の病原体にくっつき、その活動を阻害したり、他の免疫細胞に標的を提示したりすることで、体を守ります。

脾臓とB細胞の関係
脾臓は、体内に侵入した病原体が最初に運ばれてくる場所の一つです。脾臓の中には、リンパ小節と呼ばれる、B細胞が集まっている場所があります。このリンパ小節で、B細胞は病原体と出会うと、活性化され、特定の病原体に特異的な抗体を大量に産生します。

脾臓におけるB細胞の主な役割

抗体産生: 脾臓は、体内で最も多くの抗体が産生される場所の一つです。
免疫記憶: 一度感染した病原体を記憶し、再び同じ病原体が侵入してきたときに、素早く抗体を産生することができます。
自己免疫疾患の抑制: 自己の細胞を攻撃するB細胞を排除し、自己免疫疾患の発症を防ぐ働きもしています。
脾臓がなければどうなる?
脾臓を手術で摘出する脾臓摘出術が行われることがあります。脾臓がない場合、感染症にかかりやすくなるリスクが高まります。特に、莢膜を持つ細菌(肺炎球菌など)による感染症は、脾臓がないと重症化しやすいことが知られています。

脾臓とB細胞は、私たちの体を病原体から守るために密接に連携しています。脾臓は、B細胞が抗体を産生するための重要な場であり、免疫系の中心的な役割を担っていると言えるでしょう。