脾臓の免疫機能
脾臓は、血液をろ過し、古い赤血球を破壊するだけでなく、免疫系においても非常に重要な役割を果たしています。具体的には、以下の様な働きがあります。
抗体の産生: 脾臓は、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの異物に対する抗体(免疫グロブリン)を産生します。この抗体は、異物を攻撃し、体を守る働きをします。
リンパ球の活性化: 脾臓には、リンパ球という免疫細胞がたくさん集まっています。これらのリンパ球は、異物を認識し、攻撃する役割を担っています。脾臓は、リンパ球を活性化させ、免疫反応をより効率的に行うように促します。
異物の除去: 脾臓は、血液中の異物(細菌、ウイルス、老廃物など)を捕らえ、破壊する働きも持っています。
脾臓が免疫系で果たす役割の重要性
脾臓が正常に機能しないと、以下のような問題が起こることがあります。
感染症にかかりやすくなる: 脾臓が機能しないと、体内に侵入した細菌やウイルスを効率的に排除できなくなり、肺炎球菌や髄膜炎菌などの感染症にかかりやすくなります。
自己免疫疾患の発症: 脾臓は、自己免疫疾患の発症にも関わっていると考えられています。脾臓が異常な抗体を産生してしまうと、自己の細胞を攻撃してしまい、自己免疫疾患を引き起こす可能性があります。
脾臓の病気と免疫不全
脾臓の病気には、脾腫(脾臓が腫れる)、脾臓の破裂などがあります。これらの病気は、免疫機能の低下を引き起こし、感染症にかかりやすくなる原因となります。
脾臓の病気と免疫不全について、より詳しく知りたい場合は、以下のMSDマニュアルのページを参照してください。
脾臓の病気と免疫不全: [無効な URL を削除しました]
まとめ
脾臓は、血液をろ過し、古い赤血球を破壊するだけでなく、免疫系においても非常に重要な役割を果たしています。抗体の産生、リンパ球の活性化、異物の除去など、様々な機能を担うことで、私たちの体を感染症から守っています。
脾臓の病気や機能低下は、免疫機能の低下につながり、感染症にかかりやすくなるリスクを高めます。