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生体バランスマッサージ経絡リンパマッサージ 2024.9.9 脾臓の嚢胞性病変 静脈

脾臓の嚢胞性病変は、大きく分けて真性嚢胞と仮性嚢胞に分類されます。それぞれの特徴や鑑別点について、詳しくご説明します。

真性嚢胞
特徴:
脾臓の発生時に形成される先天性の嚢胞です。
細胞壁がはっきりしており、内容液は澄んでいることが多いです。
悪性化する可能性は極めて低く、通常は経過観察で問題ありません。
鑑別点:
画像検査: 超音波検査やCT検査で、壁が薄く均一で、内部が均一な低エコー(黒い影)として映ります。
症状: 通常、無症状です。
仮性嚢胞
特徴:
外傷、感染、炎症などによって脾臓内に生じる後天性の嚢胞です。
内容液は、出血や感染によって血性や膿性になることがあります。
大きくなると破裂したり、感染を起こしたりする可能性があります。
鑑別点:
画像検査: 真性嚢胞に比べて、壁が厚く不均一な場合が多く、内部に隔壁や内容物が認められることがあります。
症状: 痛みや腹部膨満感などの症状を伴うことがあります。
鑑別のポイント
病歴: 外傷歴、感染歴、炎症性の疾患の有無などを詳しく確認します。
症状: 痛み、発熱などの症状の有無を確認します。
画像検査: 超音波検査、CT検査、MRI検査などの画像検査を行い、嚢胞の大きさ、形状、壁の厚さ、内部の構造などを詳細に評価します。
血液検査: 腫瘍マーカーや感染マーカーなどを測定し、悪性腫瘍や感染の有無を評価します。
治療
真性嚢胞: 通常、経過観察で問題ありません。ただし、大きくなったり、症状が出現したりした場合には、外科的な治療が必要となることがあります。
仮性嚢胞: 大きさ、症状、合併症の有無などを考慮し、経過観察、薬物治療、外科的治療などを選択します。

脾臓の嚢胞性病変は、血管腫や悪性リンパ腫などの他の病変との鑑別も重要です。これらの病変は、真性嚢胞や仮性嚢胞とは異なる画像所見を示すことがあり、組織検査が必要となる場合があります。

ご自身の状態について、より詳しく知りたい場合は、主治医にご相談ください。