脾臓は、左上腹部に位置する赤紫色の臓器で、主に以下の役割を担っています。
血液のろ過: 老化した赤血球や血小板を破壊し、新しい血液細胞の生成を促します。
免疫機能: 体内に侵入した病原体と戦う免疫細胞を産生し、感染症から体を守ります。
血液の貯蔵: 必要に応じて血液を貯蔵し、出血時などに急激な血圧低下を防ぎます。
莢膜とは?
莢膜(きょうまく)とは、臓器の外側を覆う薄い膜状の構造のことです。脾臓も例外ではなく、その表面は薄い結合組織でできた莢膜で覆われています。この莢膜は、脾臓を保護し、その形状を維持する役割を果たしています。
脾臓の莢膜は、以下の機能を持っています。
保護: 外からの衝撃や損傷から脾臓を保護します。
支持: 脾臓の形状を維持し、内部の組織を支えます。
バリア: 脾臓と周囲の組織との間を隔て、異物の侵入を防ぎます。
脾臓の病気と莢膜
脾臓の病気の中には、莢膜が関わるものもあります。例えば、脾臓の腫大や炎症によって莢膜が伸びたり、破れたりする可能性があります。また、まれな病気として、脾臓の莢膜に腫瘍ができるケースも報告されています