一本の苗木
小さな苗木があります。
この苗木は土の養分や水を吸い太陽の光を浴びすくすく成長します。
苗木は例え強い雨や風、嵐が来たとしても成長を止めることはありません。
誰のためではなくただ一所懸命与えられた環境の中で成長していきます。
ひたすら成長した苗木はいつしか大木となるのです。
幹は太く枝を大きく張りそこには葉が茂り花が咲き実をつけます。
大木の下には木陰で休む動物たちが集まってきます。
花には蝶が止まり鳥が実を食べにくる。
成長したこの木は多くのものの役に立ち、いつしか神の木、神木(しんぼく)と呼ばれるようになったのです。
私達はまだひ弱な苗木です。
人や場から情報を取り又人と関わることで自らを磨き少しづつ人として成長していきます。
どんな困難が来ても逃げたりあきらめたりせず今日やるべきことを日々こなしていきます。
毎日毎日ひたすら一所懸命生きる。
あんなに小さくひ弱な人間がいつの間にか器の大きな人間になっていた。
そこには多くの人が集い多くの人から尊敬され慕われる彼がいたのです。
私達は人生の花(お金、成功、信頼) を咲かせようと一所懸命になります。
でもなかなか花は咲かない。咲いてもすぐ枯れてしまう。
それは大きな花を咲かせることばかりに気を取られ足元の大切なものを忘れているからです。
足元とは自分さえよければと素直な考え方や生き方をしない
人から学ぶことを嫌い何でも自己流。
私は私のやり方。
これでは幹も太くならず枝も張るはずがない。
私の人生の失敗もきっとここだったのだろう・・・
素直な生き方や考え方は根っこだったのだ。
根っこが立派だったら幹は太くなる。
幹は人間力だということです。
根が立派で幹が太ければ花は考えなくても自然に咲くのだと又師匠から学びました。
お金持ちになるということはお金持ちにふさわしい人間になる事なんですね。
神木は種を落としそこはやがて森になるのです。