肘から上の腕の痛み、考えられる原因としては、いくつかあります。
筋肉・腱の炎症
テニス肘(上腕骨外側上顆炎): 肘の外側にある筋肉や腱が炎症を起こす。テニス選手に多いが、スポーツ選手以外でも起こる。
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎): 肘の内側にある筋肉や腱が炎症を起こす。ゴルフ選手に多いが、スポーツ選手以外でも起こる。
野球肘: 野球選手に多く見られる肘の痛み。投球動作などで肘に負担がかかり、靭帯や軟骨などが損傷する。
関節の病気
肩関節周囲炎: 肩関節周りの筋肉や腱が炎症を起こす。40代以降に多く見られる。
変形性肘関節症: 肘の軟骨がすり減り、関節が変形する。
肘内障: 肘の骨が突出し、痛みや炎症を起こす。主に乳幼児に起こる。
神経の病気
肘部管症候群: 肘にある神経が圧迫され、痛みやしびれ,
頸椎椎間板ヘルニア: 首の骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫する。
その他
骨粗鬆症: 骨が弱くなり、骨折しやすくなる。
心筋梗塞: まれに、心筋梗塞の痛みがあたかも腕の痛みのように感じられることがある。
ご自身の症状に当てはまるもの
上記以外にも、腕の痛みの原因は様々です。ご自身の症状に当てはまるものがあるか、いくつか確認してみましょう。
痛みの場所: 痛みは肘の周りだけですか? それとも、上腕全体に広がっていますか?
痛みの種類: ズキズキするような痛みですか? それとも、重痛いような痛みですか?
痛みの強さ: 日常生活に支障が出るほどの強い痛みですか?
発症時期: いつ頃から痛くなりましたか? 何かきっかけはありましたか?
誘因: 腕を動かすと痛みますか? それとも、安静にしていても痛みますか?
その他の症状: しびれやだるさ、脱力感などの症状はありますか?
医療機関を受診すべきケース
以下のような場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
痛みが強い
安静にしていても痛い
腕を動かせない
しびれやだるさ、脱力感がある
発熱がある
その他、気になる症状がある
受診科
整形外科を受診するのが一般的ですが、症状によっては、内科や神経内科などの他の科を受診する必要がある場合もあります。
医師への相談内容
上記で確認した症状
いつ頃から痛くなったのか
何かきっかけがあったか
他に気になる症状があるか
検査
問診や診察に加え、レントゲンやMRI、CTなどの画像検査、神経伝達速度検査などの検査が行われることがあります。
原因によって、治療法は異なります。
薬物療法: 痛み止めや炎症を抑える薬が処方されます。
理学療法: 患部のマッサージやストレッチ、運動療法を行います。
手術療法: 保存療法で改善しない場合や、神経が圧迫されている場合は、手術が必要になる場合があります。
生活習慣の改善
生活習慣の改善も大切です。
安静: 痛む部位を安静にしましょう。
アイシング: 患部を冷やすことで、痛みや炎症を抑えることができます。
ストレッチ: 痛みのない範囲で、腕のストレッチを行いましょう。
マッサージ: 患部をゆっくりとマッサージすることで、血行を促進し、筋肉の緊張をほぐすことができます。
運動: 適度な運動は、筋力や柔軟性を高め、再発防止に役立ちます。
食事: 栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
マッサージは、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進することで、痛みの緩和に効果がある場合があります。
リンパマッサージは、リンパの流れを促進することで、老廃物や余分な水分を排出し、むくみや腫れを改善する効果があります。
整体は、体の歪みを整えることで、痛みやコリを改善する効果があります。
オイルマッサージは、オイルを使って筋肉をマッサージすることで、リラックス効果や保湿効果があります。
アロマテラピーは、香り成分を利用した自然療法です。ラベンダーやカモミールなどの香りには、リラックス効果や鎮痛効果があります。
リラクゼーションマッサージは、心身をリラックスさせる効果があります。
マッサージは、あくまでも補助的な治療法です。痛みがひどい場合は、必ず医療機関を受診してください。