首の痙攣、原因によって様々な症状が考えられますが、いくつか可能性を挙げさせていただきます。
脳
てんかん発作: てんかん発作は、脳の異常な電気活動によって起こる症状です。全身の痙攣や意識消失などがみられますが、首のみに限らず、片側のみ痙攣する部分発作もあります。
脳卒中: 脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こる病気です。首の筋肉を動かす神経に影響が出ると、首の痙攣や麻痺などの症状が現れます。
脳腫瘍: 脳腫瘍が大きくなると、周りの神経を圧迫して首の痙攣を引き起こすことがあります。
脳炎・髄膜炎: 脳や髄膜が炎症を起こすと、首の痛みやこわばり、発熱、頭痛などの症状が現れます。重症化すると、首の痙攣や意識障害などを引き起こすこともあります。
脊髄
脊髄圧迫: 椎間板ヘルニアや腫瘍などによって脊髄が圧迫されると、首の痛みやこわばり、筋力低下、感覚障害などの症状が現れます。重症化すると、首の痙攣や排尿・排便障害などを引き起こすこともあります。
筋萎縮性側索硬化症 (ALS): ALSは、脳と脊髄の運動ニューロンが徐々に機能を失っていく病気です。進行すると、首や体の筋肉が弱くなり、痙攣や麻痺などの症状が現れます。
その他
筋肉の緊張: ストレスや疲労などによって首の筋肉が緊張すると、首の痛みやこわばり、痙攣などの症状が現れることがあります。
低カルシウム血症: カルシウム不足になると、筋肉が過敏になり、けいれんを起こしやすくなります。
薬の副作用: 一部の薬の副作用として、首の痙攣が現れることがあります。
首の痙攣は、上記以外にも様々な原因で起こる可能性があります。ご自身の症状に当てはまるものがあれば、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
医療機関を受診すべき目安
突然、強い首の痛みや痙攣が起こった場合
首の痙攣が頻繁に起こる場合
首の痙攣と共に、頭痛、吐き気、嘔吐、発熱、意識障害などの症状がある場合
首の筋肉が弱くなり、物がつかみにくい、歩行困難などの症状がある場合