風邪と副鼻腔炎は、どちらも鼻やのどの不快感を伴うため、混同されがちです。しかし、原因や症状、治療法が異なる病気です。
風邪(急性鼻炎)とは?
原因: ウイルス感染が主な原因です。
症状: くしゃみ、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、発熱などが急に現れ、数日で軽快することが一般的です。
特徴: 感染力が強く、人から人へうつりやすいです。
副鼻腔炎とは?
原因: 風邪の後など、鼻の粘膜に炎症が起こり、副鼻腔(顔の骨の中にある空洞)に膿がたまる病気です。
症状: 鼻づまり、鼻水(黄色や緑色)、顔の痛み(特に頬や目の周り)、頭痛、倦怠感などが長引くことがあります。
種類: 急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎に分けられます。
特徴: 風邪と比べて症状が長引きやすく、抗生物質などの治療が必要になることがあります。
風邪と副鼻腔炎の見分け方
症状 風邪 副鼻腔炎
発症 急に始まる 徐々に悪化する
鼻水 水っぽい、透明 黄色や緑色、粘り気がある
鼻づまり 鼻の前面が詰まる感じ 鼻の奥が詰まる感じ
顔の痛み 少ない 頬や目の周り、頭痛などが起こる
持続期間 数日で軽快 数週間から数ヶ月続くことがある
治療法
風邪: 対症療法が中心です。解熱鎮痛剤、鼻水や鼻づまりを改善する薬などが処方されます。
副鼻腔炎: 抗生物質、鼻の粘膜を収縮させる薬、ステロイド剤などが処方されます。重症の場合は手術が必要になることもあります。
予防
風邪: 手洗い、うがいをこまめに行う、バランスの取れた食事を摂る、十分な睡眠をとるなど、免疫力を高めることが大切です。
副鼻腔炎: 風邪をひかないように予防することが重要です。また、アレルギー性鼻炎がある場合は、適切な治療を受けることも大切です。
風邪と副鼻腔炎は、どちらも鼻の症状を伴いますが、原因や症状、治療法が異なります。症状が長引く場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。