かゆみの原因と肌のバリア機能について
かゆみの原因は様々ですが、その多くは肌のバリア機能の低下が関係していると言われています。
肌のバリア機能とは、肌表面にある**角層(かくそう)**が担う役割です。角層は、レンガのように細胞が隙間なく積み重なってできており、外部からの刺激(紫外線、花粉、ウイルスなど)が体内に侵入するのを防ぎ、同時に体内の水分や油分が蒸発するのを防ぐという重要な役割を担っています。
バリア機能が低下すると、肌は乾燥しやすくなり、刺激を感知する神経が肌表面まで伸びてきます。その結果、外部からの刺激に敏感に反応し、かゆみを生じやすくなってしまうのです。
バリア機能が低下する原因としては、以下のようなものが挙げられます。
乾燥:乾燥はバリア機能を低下させる最も一般的な原因です。特に、冬や夏など乾燥しがちな季節は注意が必要です。
皮脂の過剰分泌・不足:皮脂はバリア機能を維持する上で重要な役割を果たします。皮脂が過剰に分泌されるとベタつき、不足すると乾燥につながり、どちらもバリア機能を低下させてしまいます。
加齢:年齢とともに角層の細胞が減少し、バリア機能が低下していきます。
間違ったスキンケア:肌に合わない化粧品を使用したり、ゴシゴシと洗顔したりすると、バリア機能を低下させてしまいます。
ストレス:ストレスはホルモンバランスを乱し、バリア機能を低下させる可能性があります。
かゆみを改善するには、
保湿:クリームや乳液などで肌をしっかりと保湿することが大切です。
刺激を避ける:熱いお湯での入浴や、ゴシゴシとこする洗顔は避けましょう。また、化学物質や香料など、肌を刺激する成分が含まれたものは避けましょう。
生活習慣を見直す:十分な睡眠と栄養バランスのとれた食事を心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。
それでもかゆみが改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。
エステサロンでは、マッサージやボディケアなど、肌のバリア機能を高める効果のある施術を受けることができます。ただし、すべてのお店で効果があるわけではありませんので、事前に確認することをおすすめします。