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お知らせ 2024.7.27 乳幼児の脱臼 乳児脱臼

乳幼児の脱臼、特に先天性股関節脱臼は、赤ちゃんの成長に大きな影響を与える可能性のある病気です。早期発見と適切な治療が重要です。

脱臼とは?
脱臼とは、関節が本来あるべき位置からずれてしまう状態を指します。股関節の場合、大腿骨の頭が臼蓋と呼ばれるソケットから外れてしまうことです。

なぜ乳幼児に多いのか?
関節が柔らかい: 乳幼児の関節は大人に比べて柔らかく、外れやすい状態です。
骨の発達が未熟: 臼蓋がまだ浅く、大腿骨頭をしっかりと支えきれていない場合があります。
遺伝的な要因: 家族に股関節脱臼の経験がある場合、赤ちゃんも発症しやすい傾向があります。
種類
先天性股関節脱臼: 生まれつき股関節が不安定な状態。最も一般的なタイプです。
発育性股関節脱臼: 生まれた時は正常でも、成長過程で脱臼してしまう場合。
原因
はっきりとした原因は不明: 複数の要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
症状
足の長さが違う: 片方の足が短いように見える。
おむつを替える時、足が開きにくい: 股関節が硬く、動きが悪い。
股関節が不安定: 足を動かすと「カックン」と音がすることがある。
歩き方がおかしい: 片足を引きずる、足を引きつけながら歩くなど。

診断
超音波検査: 生後すぐに、超音波検査で股関節の状態を調べます。
レントゲン検査: 少し成長してから、レントゲン検査で骨の形成を確認します。
臨床検査: 医師による触診や、足の動きを観察します。
治療
早期発見が大切: 生後すぐに診断し、治療を開始することで、良好な結果が期待できます。
治療法: 脱臼の程度や年齢によって治療法が異なります。
パロック法: 特殊なオムツで足を広げ、股関節を安定させる方法。
牽引療法: 足に重りをつけ、股関節をゆっくりと正しい位置に戻す方法。
手術: 重症の場合や、他の治療法が効果がない場合に行われます。