背中のチクチクした痛みは、様々な原因によって起こります。考えられる原因と、それぞれの対処法をいくつかご紹介します。
皮膚の異常
乾燥性皮膚炎: 乾燥や刺激によって皮膚が炎症を起こし、チクチクした痛みや痒み、カサカサ感などの症状が現れます。保湿クリームや乳液で患部をしっかり保湿しましょう。症状がひどい場合は、ステロイド軟膏などの塗り薬を使用する必要があります。
虫刺され: 蚊や蜂などの虫に刺されると、チクチクした痛みや痒み、腫れなどの症状が現れます。患部を冷やし、抗ヒスタミン薬を塗ったり、飲み薬を服用したりして症状を緩和しましょう。
帯状疱疹: 水痘・水ぼうそうウイルスが原因で発症する感染症です。チクチクした痛みや、ピリピリとした痛み、その後、水ぶくれが現れます。抗ウイルス薬による治療が必要です。早めに医療機関を受診しましょう。
毛囊炎: 毛穴に細菌が感染して炎症を起こす病気です。チクチクした痛みや痒み、膿などがみられます。抗菌薬による治療が必要です。
筋肉・骨の異常
筋肉痛: 運動不足や使い過ぎによって筋肉に炎症が起こり、チクチクした痛みやだるさなどの症状が現れます。ストレッチやマッサージ、軽い運動などで血行を促進し、症状を緩和しましょう。
椎間板ヘルニア: 背骨にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで起こる病気です。チクチクした痛みやしびれ、足の脱力などの症状が現れます。安静にし、消炎鎮痛薬を服用したり、理学療法を受けたりする必要があります。症状がひどい場合は、手術が必要になることもあります。
肋骨骨折: 肋骨を骨折すると、チクチクした痛みや呼吸痛などの症状が現れます。安静にし、痛み止めの薬を服用する必要があります。呼吸が苦しい場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
内臓の異常
膵炎: 膵臓に炎症が起こる病気です。チクチクした上腹部痛や背部痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。安静にし、絶食して、入院治療を受ける必要があります。
胆石症: 胆のうに胆石が詰まる病気です。チクチクした右上腹部痛や背部痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。痛み止めの薬を服用したり、手術を受けたり
腎盂腎炎: 腎臓に細菌が感染して炎症が起こる病気です。チクチクした腰背部痛や発熱、排尿痛などの症状が現れます。抗菌薬による治療が必要です。
その他
ストレス: ストレスによって、自律神経が乱れ、チクチクした痛みなどの様々な症状が現れることがあります。十分な睡眠や休息、適度な運動、ストレス解消法などを実践しましょう。
心疾患: 狭心症や心筋梗塞などの心疾患では、胸痛や背部痛などの症状が現れることがあります。チクチクした痛みだけでなく、息切れや冷や汗などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
上記以外にも、様々な原因で背中のチクチクした痛みは起こります。ご自身の症状に当てはまるものが見当たらない場合は、医療機関を受診して原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。
医療機関を受診すべき目安
チクチクした痛みに加えて、発熱、息切れ、強い痛み、しびれ、脱力などの症状がある場合
痛みが長引く場合
痛みがひどい場合
原因が不明な場合
日常生活での注意点
患部を温めたり、こすったりしない
刺激物(アルコール、タバコ、辛い食べ物など)を控える
十分な睡眠と休息を取る
適度な運動をする
ストレスを溜めない
背中のチクチクした痛みでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。