脾臓は、血液をろ過したり、古い赤血球を破壊したり、免疫細胞を産生したりするなど、体にとって重要な役割を担っています。ウイルス感染によって、脾臓がどのように影響を受けるか、詳しく見ていきましょう。
脾臓がウイルス感染で腫れる理由
多くのウイルス感染症、特にEBウイルスによる伝染性単核球症では、脾臓が腫れることがあります。これは、ウイルスに対する免疫反応の一環として、脾臓が活発に働き、その結果腫れてしまうためです。
脾臓腫大によるリスク
脾臓が腫れると、以下のリスクが考えられます。
- 脾臓破裂: 特に激しい運動や外傷などにより、腫れた脾臓が破裂する可能性があります。脾臓破裂は大量出血を引き起こし、生命の危険すらあります。
- その他の症状: 倦怠感、食欲不振、発熱など、一般的なウイルス感染の症状に加え、左上腹部痛を感じることもあります。
脾臓腫大の診断と治療
脾臓腫大かどうかは、医師による触診や画像検査(超音波検査など)によって診断されます。
治療は、基本的に対症療法が中心となります。具体的には、
- 安静: 脾臓破裂のリスクを減らすために、安静にすることが大切です。
- 薬物療法: 発熱や痛みを緩和するために、解熱鎮痛剤などが処方されることがあります。
予防
ウイルス感染症の予防には、手洗いの徹底や人混みを避けるなどの一般的な感染予防対策が有効です。また、ワクチン接種も有効な手段となる場合があります。
脾臓は、ウイルス感染によって腫れることがあります。特に、EBウイルスによる伝染性単核球症では、脾臓腫大が起こりやすいです。脾臓が腫れると、破裂するリスクなどがあり、注意が必要です。
もし、脾臓に関連する症状を感じたら、早めに医師に相談しましょう。