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生体バランスマッサージ経絡リンパマッサージ 2024.9.8 脾臓と免疫細胞 リンパ

脾臓と免疫細胞

脾臓は、左上腹部にあるこぶしほどの大きさの臓器です。外見からは想像もできないほど、私たちの体を守る上で重要な役割を果たしています。特に、免疫系において中心的な役割を担っており、様々な種類の免疫細胞がここで活発に活動しています。

脾臓の働き
脾臓の主な働きは、大きく分けて以下の3つに分けられます。

血液のろ過:

老化した赤血球を破壊し、新しい血液細胞の生成を促します。
体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を除去します。
免疫反応の中心:

B細胞やT細胞などのリンパ球が集中しており、抗体産生や細胞性免疫など、様々な免疫反応の中心的な役割を担います。
血液の貯蔵:

血液を一定量貯蔵しており、出血時などに迅速に血液を供給する役割を果たします。
脾臓に存在する主な免疫細胞
脾臓には、様々な種類の免疫細胞が存在し、それぞれが特徴的な働きをしています。

B細胞: 抗体を産生し、体内に侵入した病原体を無力化します。
T細胞: 異物と結合した細胞を直接攻撃したり、他の免疫細胞を活性化したりします。
マクロファージ: 異物を貪食し、分解します。
樹状細胞: 異物の情報を他の免疫細胞に伝え、免疫反応を開始します。
自然キラー細胞: ウイルスに感染した細胞やがん細胞を直接攻撃します。
脾臓と病気
脾臓は、私たちの体を守る上で重要な役割を果たしていますが、様々な病気にかかることもあります。

脾腫: 脾臓が腫れる病気で、肝炎や白血病など、様々な病気の合併症として起こることがあります。
脾臓破裂: 外傷などにより脾臓が破れると、大量出血を起こし、命に関わることもあります。
脾臓摘出: 脾腫や脾臓破裂など、治療が必要な場合に脾臓を摘出することがあります。脾臓を摘出すると、感染症にかかりやすくなるリスクが高まるため、定期的なワクチン接種などが重要になります。

脾臓は、血液のろ過、免疫反応の中心、血液の貯蔵など、様々な重要な役割を果たしています。様々な種類の免疫細胞が活発に活動しており、私たちの体を病原体から守る上で不可欠な臓器です。