脾臓は、私たちの体の中でも比較的知られていない臓器の一つですが、重要な役割を担っています。脾臓は、左上腹部、肋骨のすぐ下に位置する、こぶしほどの大きさの柔らかい臓器です。
脾臓と肋骨の関係
脾臓は、通常、肋骨によって保護されています。そのため、健康な状態では、お腹を触っても脾臓を感じることはほとんどありません。しかし、脾臓が何らかの原因で腫れてくると、肋骨の下から触れることができるようになることがあります。
脾臓の働き
脾臓は、主に以下の働きをしています。
血液のろ過: 老化した赤血球や血小板を破壊し、新しい血液細胞の生成を促します。
免疫機能: 体内に侵入した細菌やウイルスと戦う免疫細胞を産生し、感染症から体を守ります。
血液の貯蔵: 緊急時に備えて、血液を貯蔵する機能も持っています。
脾臓に異常が起こると?
脾臓が腫れたり、機能が低下したりすると、様々な症状が現れることがあります。
痛み: 左上腹部に痛みを感じることがあります。
倦怠感: 体がだるく、疲れやすいと感じることがあります。
感染症: 免疫力が低下するため、感染症にかかりやすくなります。
貧血: 赤血球が破壊されるため、貧血になることがあります。