腕にできるイボには、主に以下の2種類があります。
1. ウイルス性のイボ
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい):最も一般的なイボで、手足によくできます。
数ミリ~1cmほどの大きさの、皮膚の盛り上がり
表面はザラザラしていることが多い
子供に多くみられる
足底疣贅(そくていゆうぜい):足の裏にできるイボで、尋常性疣贅よりも硬く、痛みがあることもある
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい):顔や手にできるイボで、平らで表面が滑らかなのが特徴
伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ):主に子供にできるイボで、水ぶくれのような外観をしている
2. ウイルス性ではないイボ
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう):老人性イボとも呼ばれ、中高年以降に多くみられる。
数ミリ~1cmほどの大きさの、茶色や褐色をした盛り上がり
顔や首、頭皮などにできることが多い
皮脂腺腫(ひしせんしゅ):毛穴の周りの皮脂腺にできる良性腫瘍で、半透明または白色の小さなイボ状のもの
線維腫(せんいしゅ):真皮にできる良性腫瘍で、やや硬いしこりのようなイボ
イボの治療
イボの種類や大きさ、個数によって、適切な治療法は異なります。主な治療法としては、以下のようなものがあります。
外用薬:イボを柔らかくする薬や、ウイルスを殺す薬などを塗布します。
凍結療法:液体窒素でイボを凍らせて壊死させます。
電気焼灼療法:電気メスでイボを焼き切ります。
レーザー治療:レーザーでイボを切除します。
外科手術:大きいイボや、他の治療法で効果がないイボの場合に手術で切除します。
イボの予防
ウイルス性のイボは、接触感染によってうつる可能性があります。予防としては、以下のようなことが大切です。
イボを触らない
イボをタオルなどでこすらない
家族やプールなどの公共施設で裸足にならない
傷口を清潔に保つ
腕にイボを見つけたら
自己判断で治療しようとせず、皮膚科を受診して適切な治療を受けることが大切です。