膵臓は、消化酵素を分泌して食物を消化する働きと同時に、血糖値を調節するホルモンを分泌する内分泌器官としての役割も担っています。

膵臓が分泌するホルモン
インスリン: 血糖値が高いときに分泌され、細胞が血糖を吸収し、血糖値を下げる働きをします。
グルカゴン: 血糖値が低いときに分泌され、肝臓に糖を生成させ、血糖値を上げる働きをします。
血糖値の調節
膵臓から分泌されるインスリンとグルカゴンは、血糖値を一定に保つためにバランス良く働いています。

血糖値が高い場合: 膵臓からインスリンが分泌され、細胞が血糖を吸収し、血糖値が下がります。
血糖値が低い場合: 膵臓からグルカゴンが分泌され、肝臓が糖を生成し、血糖値が上がります。
膵臓の働きと病気
膵臓の機能が低下すると、血糖値の調節がうまくいかなくなり、糖尿病などの病気を引き起こす可能性があります。

糖尿病: インスリンが不足したり、インスリンが効きにくくなったりすることで、血糖値が慢性的に高くなる病気です。
膵炎: 膵臓が炎症を起こす病気で、血糖値の変動が起こることがあります。
血糖値を正常に保つために
血糖値を正常に保つためには、以下の点に注意することが大切です。

バランスの取れた食事: 糖質の過剰摂取を避け、食物繊維を多く含む食品を積極的に摂りましょう。
適度な運動: 運動は血糖値を下げる効果があります。
定期的な健康診断: 早期に糖尿病などの病気を発見し、治療を開始することが重要です。

膵臓は、血糖値を一定に保つ上で非常に重要な役割を果たしています。膵臓の働きに異常が起こると、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まります。