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生体バランスマッサージ経絡リンパマッサージ 2024.8.28 膵臓の内分泌 構造

膵臓は、消化酵素を分泌して食物を消化する外分泌機能と、ホルモンを分泌して血糖値などを調節する内分泌機能を持つ臓器です。今回は、膵臓の内分泌機能について詳しく解説します。

膵臓の内分泌部の構造
膵臓の内分泌部は、膵島(ランゲルハンス島)と呼ばれる小さな細胞の集団で構成されています。膵島は、膵臓全体に散らばるように存在しており、様々な種類のホルモンを分泌する細胞から成り立っています。

膵島を構成する主な細胞と分泌するホルモン
膵島には、主に以下の3種類の細胞が存在し、それぞれ異なるホルモンを分泌します。

α細胞: グルカゴンを分泌します。グルカゴンは、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンを分解し、血糖値を上昇させる働きがあります。
β細胞: インスリンを分泌します。インスリンは、細胞がグルコースを取り込むのを促進し、血糖値を低下させる働きがあります。
δ細胞: ソマトスタチンを分泌します。ソマトスタチンは、インスリンとグルカゴンの分泌を抑制する働きがあります。

膵臓内分泌系の働き
膵臓内分泌系は、血糖値を一定に保つために重要な役割を果たしています。

血糖値が上昇した場合: β細胞からインスリンが分泌され、細胞がグルコースを取り込むことで血糖値が低下します。
血糖値が低下した場合: α細胞からグルカゴンが分泌され、肝臓からグルコースが放出されることで血糖値が上昇します。
このメカニズムによって、血糖値は常に一定に保たれています。

膵臓内分泌系の異常と疾患
膵臓内分泌系の機能が低下すると、様々な疾患を引き起こす可能性があります。

糖尿病: β細胞がインスリンを十分に分泌できない場合、血糖値が上昇し、糖尿病を発症する可能性があります。
低血糖: インスリンが過剰に分泌された場合、血糖値が低下し、低血糖を起こす可能性があります。
膵内分泌腫瘍: 膵島の細胞が腫瘍化する病気です。分泌されるホルモンの種類によって、様々な症状が現れます。

膵臓の内分泌機能は、血糖値を一定に保つために非常に重要な役割を果たしています。膵臓内分泌系の異常は、糖尿病などの様々な疾患を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。