脾臓は、血液をろ過したり、古い赤血球を破壊したりするなど、重要な役割を担う臓器です。脾臓に異常が起こると、血液検査に変化が現れることがあります。
脾臓の病気とは?
脾臓の病気には、大きく分けて以下のものがあります。
脾腫(ひしゅ):脾臓が腫れて大きくなる状態です。様々な病気で起こりうるため、原因となる病気を見つけることが重要です。
脾臓の腫瘍:脾臓に腫瘍ができる病気です。良性と悪性があり、悪性の場合にはリンパ腫など、血液のがんが考えられます。
脾臓の機能亢進:脾臓が過剰に働き、赤血球や血小板を破壊しすぎる状態です。
脾臓の機能低下:脾臓の働きが低下し、感染症にかかりやすくなることがあります。
血液検査でわかること
脾臓の病気では、以下の血液検査で異常が見られることがあります。
赤血球、白血球、血小板の数:脾臓でこれらの細胞が破壊されると、数が減少します。
血球の大きさや形:脾臓で異常な形の血球が作られることがあります。
肝機能検査:脾臓の病気は、肝臓の病気と関連している場合があるため、肝機能検査も行われます。
血液検査以外の検査
血液検査だけでなく、以下の検査も行われることがあります。
超音波検査:脾臓の大きさを調べたり、腫瘍の有無を確認したりします。
CT検査:脾臓の詳しい構造を調べたり、他の臓器への広がりを調べたりします。
MRI検査:CT検査と同様に、脾臓の詳しい構造を調べます。
骨髄検査:血液のがんが疑われる場合に行われます。
脾臓の病気の治療
脾臓の病気の治療法は、原因となる病気や症状によって異なります。
薬物療法:炎症を抑える薬や、免疫抑制剤などが使用されます。
脾臓摘出手術:脾腫が大きく、他の治療法が効果がない場合や、脾臓の腫瘍がある場合に行われます。
脾臓の病気は、様々な症状を引き起こす可能性があります。血液検査は、脾臓の病気の診断に役立つ重要な検査の一つです。もし、脾臓の病気について心配なことがあれば、医師に相談しましょう。