足底筋膜炎とは、足のアーチを支える足底腱膜という組織に炎症が起こり、痛みを生じる疾患です。特に、かかとに痛みが強く現れることが特徴です。

原因
オーバーユース: 長時間の立ち仕事、走り込みなどの運動のしすぎ
不適切な靴: サポート不足の靴、硬い地面での運動
肥満: 体重増加による足への負担
加齢: 年齢とともに足底腱膜の柔軟性が低下
足の構造的な問題: 扁平足やハイアーチなど
症状
かかとの痛み: 特に朝起きた時や長時間の安静後に最初の数歩が最も痛む
歩行時の痛み: かかとに体重がかかる際に痛みが増強
足裏全体の痛み: かかとだけでなく、足裏全体に広がる場合もある
治療法
安静: 痛みのある部位への負担を減らす
アイシング: 炎症を抑える
ストレッチ: 足底腱膜を伸ばす
ナイトスプリント: 睡眠中に足底腱膜を伸ばす
インソール: 足のアーチをサポートする
薬物療法: 消炎鎮痛剤など
物理療法: 超音波治療、電気治療など
手術: 保存療法で改善が見られない場合

予防
ウォーミングアップ: 運動前に必ず行う
適切な運動: 過度な運動は避け、自分のペースで行う
適切な靴: クッション性のある靴を選ぶ
体重管理: 肥満の人は体重を減らす
定期的な足のマッサージ: 血行を促進する
いつ病院へ？
痛みが増強したり、長引く場合
日常生活に支障をきたす場合
自宅での治療で改善が見られない場合

足底筋膜炎は、適切な治療と予防を行うことで改善が見込める疾患です。ご自身の症状に合った治療法を選ぶために、整形外科医にご相談ください。