風邪と結膜炎は、どちらも日常でよく耳にする身近な病気ですが、これらがどのように関連しているのか、ご存じでしょうか。
結膜炎とは?
結膜炎は、目の白目を覆っている結膜という薄い膜に炎症が起こる病気です。充血、目やに、かゆみなどが主な症状で、感染性と非感染性のものがあります。
風邪と結膜炎の関係性
風邪をひいたときに、結膜炎になることがあります。これは、風邪の原因となるウイルスが、目にも感染するためです。特に、アデノウイルスによる感染は、結膜炎を引き起こすことがよく知られています。
なぜ風邪をひくと結膜炎になるのか?
ウイルス感染: 風邪のウイルスが鼻や喉だけでなく、目にも感染し、結膜に炎症を起こします。
免疫力の低下: 風邪をひくと免疫力が低下するため、細菌やウイルスに感染しやすくなります。
風邪による結膜炎の特徴
充血: 白目が赤くなります。
目やに: ネバネバした目やにが出ます。
かゆみ: 目がかゆくなります。
異物感: 目に何かが入っているような感じがします。
涙が出る: 目がしょぼしょぼして涙が出ます。
まぶたの腫れ: まぶたが腫れることがあります。
風邪と結膜炎の見分け方
風邪と結膜炎は、どちらも似たような症状が出るため、自己判断でどちらか一方と断定するのは難しい場合があります。
症状 風邪 結膜炎
鼻水、鼻詰まり よく見られる ほとんど見られない
のどの痛み よく見られる ほとんど見られない
発熱 よく見られる 必ずしも見られない
咳 よく見られる ほとんど見られない
目の症状 目やに、充血、かゆみなど 目やに、充血、かゆみなどが主な症状
風邪による結膜炎の治療は、対症療法が中心となります。
点眼薬: 抗炎症作用のある点眼薬や、抗ヒスタミン剤の点眼薬などが処方されます。
冷湿布: 目に冷湿布を当てると、腫れや赤みを軽減できます。
安静: 目を休ませることが大切です。
注意: コンタクトレンズの使用は避け、清潔なタオルで目を拭くようにしましょう。
感染予防
手洗い: こまめな手洗いは、感染予防の基本です。
タオルの共有を避ける: 家族間でもタオルは別々にするようにしましょう。
目を触らない: 目を触る際は、手を清潔にしてから触りましょう。
まとめ
風邪と結膜炎は、どちらもウイルス感染が原因となることが多く、特にアデノウイルスによる感染は、両方の病気を引き起こす可能性があります。
もし、風邪の症状とともに目の症状が出現した場合は、眼科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。