風邪をひいて耳が聞こえにくくなる原因として、考えられるのは主に以下のものが挙げられます。
耳管閉塞: 風邪によって鼻やのどが腫れ、耳と鼻をつなぐ耳管が塞がれてしまうことで、中耳の圧力が変化し、音がこもって聞こえたり、詰まった感じがしたりすることがあります。
滲出性中耳炎: 耳管の機能が低下し、中耳に液体が溜まることで、音が伝わりにくくなり、聞こえにくくなることがあります。
急性中耳炎: 耳管から細菌やウイルスが侵入し、中耳に炎症が起こることで、痛みや発熱、耳漏などの症状とともに、聞こえにくくなることがあります。
これらの場合、多くの場合は風邪が治るにつれて、耳の症状も改善することが多いですが、以下のような症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
耳の痛みが強い
耳から膿が出ます
熱が下がらない
めまいがする
聞こえにくさが長期間続く
耳鼻咽喉科では、耳の診察や聴力検査を行い、原因を特定し、適切な治療を受けることができます。
ご自身でできることとしては、
鼻うがい: 生理食塩水などで鼻うがいを行うことで、鼻の炎症を軽減し、耳管の閉塞を改善する効果が期待できます。
加湿: 部屋を適度に加湿することで、鼻やのどの粘膜を乾燥から守り、症状の悪化を防ぐことができます。
安静: 十分な睡眠をとるなど、体を休ませることで、免疫力を高め、風邪の回復を早めることができます。
ただし、自己判断で治療を中断したり、別の薬を服用したりすることは避け、必ず医師に相談するようにしましょう。