生体バランスマッサージ経絡リンパマッサージ 2024.9.6 脾臓動脈瘤 動脈瘤

脾臓動脈瘤とは、脾臓に血液を送る脾動脈がこぶ状に膨らんでしまう病気です。内臓動脈瘤の中では最も多くみられる種類の一つですが、一般的にはあまり知られていません。

脾臓動脈瘤のイメージ

画像のように、脾動脈が風船のように膨らんでいる状態が脾臓動脈瘤です。

脾臓動脈瘤の原因
脾臓動脈瘤の詳しい原因はわかっていませんが、以下の要因が考えられています。

動脈硬化: 血管が硬くなり、弾力性が失われることで動脈瘤が発生しやすくなります。
高血圧: 高血圧は血管に負担をかけ、動脈瘤を発生させるリスクを高めます。
妊娠: 妊娠中はホルモンバランスの変化や血圧の上昇など、動脈瘤が発生しやすい状態になります。
結合組織の異常: コラーゲンなどの結合組織の異常が原因となる場合もあります。
脾臓動脈瘤の症状
多くの場合は自覚症状がなく、健康診断などの際に偶然発見されることが多いです。しかし、動脈瘤が大きくなったり、破裂したりすると以下の症状が現れることがあります。

腹痛: 上腹部や左上腹部に鈍痛を感じることがあります。
吐き気、嘔吐: 腹痛に伴って吐き気や嘔吐を伴うことがあります。
めまい、意識混濁: 動脈瘤が破裂し、大量出血を起こすと、めまい、意識混濁などの症状が現れることがあります。
脾臓動脈瘤の診断
脾臓動脈瘤は、以下の検査によって診断されます。

腹部超音波検査: 痛みなく、安全に検査できるため、最初に実施されることが多いです。
CT検査: より詳細な画像を得ることができ、動脈瘤の大きさや位置を正確に把握できます。
MRI検査: CT検査と同様に詳細な画像を得ることができます。
血管造影: 血管内に造影剤を注入し、血管の状態を詳しく調べる検査です。
脾臓動脈瘤の治療
脾臓動脈瘤の治療法は、動脈瘤の大きさ、患者さんの年齢、合併症の有無など、様々な要因を考慮して決定されます。

経過観察: 小さな動脈瘤で、破裂の危険性が低い場合は、定期的に検査を行いながら経過を観察する場合があります。
薬物治療: 高血圧や動脈硬化などの基礎疾患に対して、適切な薬物治療を行います。
手術: 動脈瘤が大きい場合や、破裂の危険性が高い場合は、手術によって動脈瘤を切除したり、人工血管を挿入したりする場合があります。

脾臓動脈瘤は、自覚症状がないことが多く、放置すると破裂して命に関わる危険性がある病気です。定期的な健康診断を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。気になることがあれば、医師にご相談ください。